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米田 安宏; 松本 徳真; 寺内 暉*; 安田 直彦*
Journal of Physics; Condensed Matter, 15(3), p.467 - 474, 2003/01
被引用回数:6 パーセンタイル:35.62(Physics, Condensed Matter)Pb(InNb)O単結晶の熱分析を行った。秩序相と無秩序相における相転移温度の不安定性は、格子欠陥モデルを導入することによって説明できることがわかった。
笠野 裕修*; 増山 博行*; 下司 和男; 長谷川 勝彦*
Journal of the Physical Society of Japan, 56(2), p.831 - 832, 1987/02
被引用回数:22 パーセンタイル:97.7(Physics, Multidisciplinary)RbCoX(X:Cl,Br)の変調構造をX線回折によって調べた。その結果、この結晶の中間相が不整合構造を示すこと、強誘電相がC-軸方向に3倍周期の超構造を示すことが明らかになった。不整合相における変調波数の温度変化を同様の相転移を示すことが知られているRbZuX結晶の場合と比較して議論した。
下司 和男
Ferroelectrics, 66, p.269 - 286, 1986/00
テトラメチルアンモニウム・テトラハロゲン金属化合物、{N(CH)}XY(X:Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn;Y:Cl,Br)は、不整合変調波数のロック・インによって種々の整合構造が安定となる。圧力-温度の二次元空間内での相安定性を調べることにより、これらの化合物にみられるさまざまなロック・イン転移を統一的に記述することができることを示した。また、-ZnCl,-CoCl化合物に対する重水素化効果と圧力効果の相関性、-XBr化合物の特異な圧力効果について、主に著者らが行ってきた実験結果の解説を行った。
下司 和男
Ferroelectrics, 64, p.97 - 106, 1985/00
RbZnCl,RbZnBr,KZnClは、KSeOと同様に、基準相不整合相強誘電相の相転移をすることが知られている。これらの物質の相転移の機構を明らかにするため、相転移に対する静水圧の効果を~0.8GPaまでの圧力範囲にわたって調べた。基準-不整合転移温度は、RbZnCl,RbZnBr,KZnClではいずれも圧力とともに増大する。これはKSeOの場合、圧力とともに減少するのと対照的であるが、KSeOの転移が変位型であるのに対し、他の化合物の転移が秩序-無秩序型であることを反映しているものと思われる。キューリー温度はいずれも圧力とともに減少する。RbZnClおよびRbZnBrでは、高次の整合相に対応するとみられる高圧誘起相が新たに見出された。
下司 和男
Japanese Journal of Applied Physics, 24(SUPPL.24-2), p.387 - 389, 1985/00
被引用回数:109 パーセンタイル:96.26(Physics, Applied)化学式AXYをもつ化合物の中で、SrGeS型構造(単斜晶,空間群:P2/m)をもつ一群の結晶が存在するが、その相転移および誘電性の研究は非常に少ない。このグループに属するRbZnI,TlZnI,CsHgIの単結晶を育成し、その誘電性を液体ヘリウム温度~室温の間で調べた。RbZnIでは、-211C,-265.7C,TlZnIでは-64.5Cにそれぞれ誘電異常を伴う相移転が新たに見出された。CsHgIでは4.2K以上に相転移は見られない。結晶構造および、誘電履歴曲線の観察から、TlZnIは-64.5C以下で強誘電体となることが分った。
幡野 純*; 久米 信幸*; 久保田 賢司*; 塚本 桓世*; 二馬 秀夫*; 下司 和男
Japanese Journal of Applied Physics, 24(SUPPL.24-2), p.844 - 846, 1985/00
SC(NH)およびSC(ND)結晶に、0.1~10kVmsの間の種々の印加速度で電場を加え、誘電履歴曲線を観測した。この結果から、電場-温度平面内での相図を得た。SC(NH),SC(ND)の不整合相は、共に約2MVmの印加電場で消失する。また、強誘電相-不整合相の転移点は電場の印加速度によって大きく変わり、格子欠陥によるdiscommensurationのピン止め効果がはたらいているものと考えられる。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 54(10), p.3694 - 3696, 1985/00
被引用回数:35 パーセンタイル:90.99(Physics, Multidisciplinary)TlZnIの単結晶をBridgman法により液相から育成し、誘電性を測定した。この物質はCurie温度209K以下で強誘電性を示すことを見出した。180Kにおける自発分極の値は約1.210cmである。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 53(12), p.4271 - 4278, 1984/00
被引用回数:31 パーセンタイル:85.46(Physics, Multidisciplinary)中性子散乱によって、KZnClのノーマル・インコメンシュレート相転移を調べた。KSeOの場合と異り、ノーマル相でソフト・フォノンは検出されなかった。(h,o,l0.3)に散漫散乱が見出され、その強度は温度が転移点に近づくに従って、Curie-Weiss適に増大する。この結果は、KZnClの相転移が、秩序-無秩序的であることを示している。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 53(5), p.1602 - 1605, 1984/00
被引用回数:9 パーセンタイル:70.68(Physics, Multidisciplinary)CaSr(CHCOO) 、 CaPb(CHCOO)の二つの強誘電相II、III間の相転移を、ダイアモンド・アンビルを用いた顕微鏡観察と誘電率の精密測定により再検討した。測定は、常温付近で圧力を変化して行い、一次相転移を通過して歪みを導入させないように注意した。Sr-塩では、0.680.10GPa、Pb-塩では0.600.10GPaで室温において光学的一軸性から二軸性へと変る相転移が見られた。誘電率測定との対象の結果、この転移はPb-塩ではIII相への転移に対応するのに対し、Sr-塩では新に見出された高圧相IV相への転移であることが明らかになった。この結果、Pb-塩のIII相はII相と同型でないこととなり、従前の見解は否定された。
長谷部 勝彦*; 増山 博行*; 谷崎 茂俊*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 53(5), p.1863 - 1865, 1984/00
被引用回数:5 パーセンタイル:52.64(Physics, Multidisciplinary)重水素化化合物{N(CD)}CoClの逐次相転移に伴う結晶構造の変化をX-線回折によって調べた。常圧で高温から低温へ向って、Pmcn,不整合,P2cn,P112/n,P12/c,P222の構造が順次安定化されることが明らかになった。軽水素塩{N(CD)}CoClの相転移とその圧力効果との関連を議論した。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 53(12), p.4405 - 4412, 1984/00
被引用回数:7 パーセンタイル:59.66(Physics, Multidisciplinary)KHPO型結晶の中で、NHHAsOの反強誘電性相転移に関しては圧力効果の研究が行われていなかった。NHHAsOおよびその重水素化物の単結晶を育成して、相転移の圧力効果を~0.8GPaまでの圧力範囲にわたって測定した。転移温度は圧力と共に減少し、その圧力係数はNHHAsO、重水素化結晶に対し、それぞれ、-19.7KGPa、-14.5KGPaであった。KHPO型結晶の強誘電性、反強誘電性相転移に対する圧力・同位体効果について一般的な議論を行った。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 52(10), p.3322 - 3324, 1983/00
被引用回数:10 パーセンタイル:79.6(Physics, Multidisciplinary)高圧下の誘電率の詳しい測定により、これまではっきりしなかった{N(CH)}FeClの強誘電相の領域を決定した。強誘電相の温度幅は最大 約1Cであって、これまで知られている同種の化合物、{N(CH)}CoCl ,{N(CH)}ZnCl及びその重水素化物の場合に較べはるかに狭いことが明らかになった。
下司 和男; 小沢 国夫; 大坂 俊雄*; 巻田 泰治*
Journal of the Physical Society of Japan, 52(7), p.2538 - 2543, 1983/00
被引用回数:23 パーセンタイル:81.71(Physics, Multidisciplinary)重水素化結晶RbDPOは、単斜晶及び正方晶の二つの結晶形をとる。これらの結晶の相転移に対する静水圧の効果を測定した。単斜晶にみられる二つの相転移点(104C、44C at 1 atm)は共に圧力と共に減少する。又、約0.7GPaの圧力印加によって、新しい圧力誘起相への転位が生ずることを見出した。正方晶の強誘電Curie温度は圧力と共に単調に減少する。この結果を軽水素塩RbHPOの場合と比較して議論を行った。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(1), p.203 - 207, 1982/00
被引用回数:93 パーセンタイル:95.6(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}XBr(X:Zn,Co,Cu)の単結晶を育成し、相転移を誘電的方法によって調べた。結果を対応する-XCl塩の場合と比較した。-XBr塩の相転移は、-XCl塩のものと全く異なることが分った。{N(CH)}ZnBr,{N(CH)}CoCrでは、それぞれ13.5C、13.8Cに二次転移がみられたが、対応する-XCl塩でみられた強誘電性は示さなかった。{N(CH)}CuBrでは-1C、-31C、-36Cに相転移が存在し、-31C~-36Cの温度領域で強誘電性を示す。強誘電性がC-軸方向に現れること、及び-1C~-31Cの間でb-軸方向に変調をもつ不整合相が現れることは、これまでに知られている硫酸アンモニウム系強誘電体にみられない特徴である。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(4), p.1043 - 1044, 1982/00
被引用回数:27 パーセンタイル:90.81(Physics, Multidisciplinary)重水素置換化合物{N(CD)}ZnClは、軽水素塩{N(CH)}ZnClにみられる強誘電相を示さない。{N(CD)}ZnCl相転移を高圧下で測定した結果、0.03GPa~0.13GPaの圧力範囲で強誘電相が出現することが明らかになった。この化合物の軽水素塩が1気圧で示す逐次相転移の様相は、重水素塩の約0.05GPaでの相転移に対応することが分った。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(3), p.701 - 702, 1982/00
被引用回数:12 パーセンタイル:78.26(Physics, Multidisciplinary)チオ尿素の不整合相中の狭い温度領域にみられる強誘電性III相の起源については、これまではっきりしていなかった。~100kVmまでのバイアス電場の下で、チオ尿素及び重水素化チオ尿素の誘電率を精密に測定した結果、III相の領域はバイアス電場に対して非線形的に広がることが分った。電場ゼロへ上の結果を外押すると、III相の温度巾は、チオ尿素に対して0.5k、重水素化チオ尿素に対しては0.3k以下であって、これまで信じられていた~4kよりはるかに狭いことが分った。電場印加の下で、中性子回折測定を行えば、III相安定化の機構が明らかになるであろうと予想される。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(8), p.2532 - 2537, 1982/00
被引用回数:36 パーセンタイル:87.83(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}XCl(Xは2価金属イオン)の不整合構造及び、変調周期のロック・イン機構によって生ずる強誘電相又は強弾性相の安定化に関して、近年多くの研究が行われてきている。相転移に対する水素結合の役割を明らかにする目的で、重水素置換化合物{N(CD)}XCl(X:Zn,Co,Cu)の単結晶を育成し誘電測定によって相転移の様相を調べた。-ZnCl塩では、強誘電相の消失、-CoClでは低温側の不整合相の消失が重水素置換によってもたらされた。しかし、-CuCl塩の相転移に関しては、重水素置換による僅かな転移温度の変化のみが見出された。上の結果を靜水圧の効果と対比させて、転移の機構の議論を行った。
長谷部 勝彦*; 増山 博行*; 谷崎 茂俊*; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 51(4), p.1045 - 1046, 1982/00
被引用回数:40 パーセンタイル:95.23(Physics, Multidisciplinary){N(CH)}CuBrの不整合-整合転移による強誘電構造の安定化をX-線回折により調べた。-2C~-31Cの間で(h、k;l)に衛星反射が観測された。の値は約0.6である。-31C~-36Cの強誘電相では=1/2の超格子反射がみられる。b-軸方向の不整合変調とその整合化によるc-軸方向の自発分極の出現は、硫酸アンモニウム型結晶のうちで本物質で最初に見出されたものである。
下司 和男; 飯泉 仁
Journal of the Physical Society of Japan, 51(4), p.1047 - 1048, 1982/00
被引用回数:3 パーセンタイル:53.14(Physics, Multidisciplinary)重水素化チオ尿素SC(ND)の衛星反射(0.2)を、試料に電場を印加した場合と印加せぬ場合につき、中性子回折によって調べた。印加電場0の場合、199K附近にみられる弱い強誘電性を示すIII相の温度領域で、は連続的に温度変化をするのに対し、印加電場129kVmの場合、約2.6Kの温度範囲にわたっては、1/8の値にクランプされる。すでに報告した電場-温度相図と対照することにより、チオ尿素のIII相の強誘電性は不整合格子周期が8Coにロックインされる機構によって生ずることが明らかになった。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 51(7), p.2205 - 2208, 1982/00
被引用回数:23 パーセンタイル:81.68(Physics, Multidisciplinary)強誘電体{N(CH)}CuBrの圧力-温度相図を誘電測定によって調べた。I-II,II-III,III-IV転移温度は0GPaでそれぞれ、-2.5C、-33.2C、-37.3Cであったが、圧力と共に直線的に増大する。I-II,II-III,III-IV転移温度の圧力係数は97、120,370degGPaであった。圧力の増大と共に、強誘電性III相の領域は減少し、0.016GPaで消失する。この物質の圧力-温度相図は、強誘電性{N(CH)}XCl(X=Zn,Co,Fe,Mn)の相図と全く様相を異にし、強誘電性の機構が相異っていることを示している。